天然痘はワクチンによって根絶されたのか?
天然痘はワクチンによって根絶されたのか?
エドワード・ジェンナーが天然痘ワクチンを開発したのは、1798年です。
1958年にWHOが世界天然痘根絶計画を始め、1980年に根絶宣言を行いました。
それによって、天然痘は、ワクチンによって根絶されたと、広く信じられることになりました。
それが、今のワクチン信仰のもとになっています。
では、天然痘ワクチンは、実際に、どれだけの効果があったのでしょうか?
下のグラフは、英国のレスター市の天然痘死亡率とワクチン接種率の関係です。
折れ線の青がワクチンの接種率で、灰色が天然痘の死亡率です。
ワクチンの接種率が増えると、死亡率も同じように増えています。(相関している)
つまり、天然痘ワクチンは、接種すると死亡しやすくなるという結果になっているのです。
英国レスター市では、1851年に下水道を導入、1881年に下水道換気システムを導入しました。
そして、1877年に、天然痘ワクチンの強制接種の撤廃を行い、天然痘の死亡率を抑えることに成功しました。(レスター方式と呼ばれ高く評価されることになりました)
このように、天然痘の原因は、劣悪な衛生環境や栄養状態であって、それらを改善することで感染を予防できることが、19世紀の英国での疫学的調査でも明らかにされているのです。
こうしたエビデンスがあるにもかかわらず、現代の医療に活かされることはありません。
ワクチンの推進者にとって都合の悪い情報は隠蔽され、都合よく捏造されていくのです。
ジェンナーの天然痘ワクチン神話が、その象徴といえます。
何のためのワクチンなの? 誰のための医療なの? 医療の目的、存在意義は?
今一度、その根本哲学を問い直す時期に来ているのです。
日本は、もともと「医は仁術」の国でした。(「医は人命を救う博愛の道である」という意味)
今では、「医は算術」に成り果てています。
多くの人は、そんな医療を盲信し、その餌食になっているのです。
ジェンナーの天然痘ワクチン神話
ジェンナーは、イギリスの医師で、ワクチンを開発し、人類を天然痘から救った英雄として描かれています。
牛痘にかかった牛の膿を人に接種する牛痘接種法を開発したことで名を馳せました。
それまでは、人の天然痘の膿を接種するという方法(人痘接種法)で行われていました。
接種者の腕を、メスで皮下組織までえぐって膿を移植するという荒っぽいものでした。
無理に天然痘に感染させるのですから、接種によって2~3%の人が亡くなっていたようです。
また、接種者から感染が広がっていくことも避けられませんでした。
牛痘にかかった人は、天然痘にはかからないという迷信は以前から広まっていました。
ジェンナーは、それを信じ、1791年に、当時18カ月の自分の息子に豚の膿を接種しました。
また、1796年に、当時8歳の少年に、牛の乳搾りの女性の手にできた膿疱を接種しました。
(ジェンナーは、女性の手にできた膿疱を牛痘が感染したものと思い込んでいました)
その数ヶ月後、その少年に、天然痘患者の膿疱を接種しても、天然痘にかからなかったことから牛痘接種法が広まったとされています。
ちなみに、実験台になった息子は、将来、健康にすぐれず、21歳で結核で亡くなっています。
また、当時8歳の少年も、20歳で結核で亡くなっています。
ジェンナーは、馬の膿疱が牛に感染し、それが人に感染して天然痘になると思い込んでいたようで、主に馬の膿疱をワクチンとして使用していました。
医学的な知識もなく(医師でも薬剤師でもなかった)、牛痘と天然痘は、別物と理解していなかったのです。(ジェンナーの本業は散髪屋で、治療師のようなことをしていたようです)
そもそも、牛痘は、感染症ではありませんでした。(牛にも人にも感染しない)
当初、接種する膿は、天然痘で亡くなった人の遺体や牛の乳房の潰瘍など、様々なものから採取されていました。
それが、人の膿を牛や馬などに移植して培養するという方法で行われるようになりました。
1870年以降のヨーロッパや米国では、膿の培養を行う農場が乱立していました。
(動物ワクチン農場と呼ばれていました)
でも、培養された膿は、バクテリアや真菌、動物の細胞などの不純物にまみれたものでした。
そして、当時、結核や梅毒、らい病、破傷風などが多発し問題になっていたのです。
ジェンナーの天然痘ワクチンは、このような危険極まりない得体の知れない代物でした。
市民たちも、ワクチンに効果がないことに気づきだし、拒否するものも増えていきました。
ジェンナーは、英国議会で、天然痘ワクチンを推進することのメリットをアピールしました。
英国政府も、天然痘ワクチンの義務化によって莫大な利益を上げられることを知ったのです。
ジェンナーは、英国議会から30,000ポンドの奨励金を与えられ、名声を手にすることになりました。
英国議会は、このワクチンの安全性を検証することなく、大英帝国全域にわたって接種を義務化する法律を打ち立てました。
そして、他のヨーロッパ諸国も、すぐさまその真似をし始めたのです。
ヨーロッパでは、強制接種が実施されたことで、天然痘が大流行することになりました。
1870年には、ドイツで天然痘が大流行し、100万人以上が罹患し12万人が死亡しました。
ところが、これらの人の96%は天然痘ワクチンを接種していたのです。
このような状況においても、天然痘ワクチンは中止されませんでした。
そして、天然痘ワクチンの強制接種は120年間も続いたのでした。
歴史に学ぶことのできない人類は、同じ過ちを何度も繰り返すことになります。
今に生きる私たちも、プロパガンダによって扇動され、支配者の意のままに操られているのです。
多くの人は、ジェンナーは人類を天然痘から救った英雄であり、天然痘はワクチンによって根絶されたという神話を信じています。
そして、当たり前に、中身の分からないワクチンを平然と射っているのです。
今まで、多大な犠牲を払いながら、様々なワクチンの人類史的実験が行われてきました。
それを無駄にしてはなりません。
人類史をリードするのは、圧倒的多数の大衆です。
その大衆が、目覚め行動しない限り何も変わりません。
人類史のゆくえ(リードすべき方向)を決めるのは、私たちひとり一人なのです。